出張のついでに観光!クアラルンプールの半日観光ルート

朝靄の中のクアラルンプール

マレーシアの首都クアラルンプール。世界中の都市の中で在留日本人数が第12位(約1万3000人)という、日本との交流が多い都市です。一般的に英語が通じ、クアラルンプールでは国際展示会が頻繁に行われています。そんなクアラルンプールへは、お仕事で出張にいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
今回は、出張や展示会でいらっしゃった方が、空いた時間や仕事終わりに気軽に観て回ることのできる「半日クアラルンプール観光ルート」をご紹介します。すべてクアラルンプール中心地からアクセスしやすい場所なので、ぜひ訪れてみてください。

1. 【オールドタウンエリア】ミーティング終わりに、まずはムルデカスクエアへ

クアラルンプール街並み

ミーティングが終わったら、ホテルでシャワーを浴びて、Tシャツに着替えて、1890年代のイギリス統治時代に建設された歴史的な建築物が集まるムルデカスクエア周辺に向かいましょう。電車での最寄駅はMajid Jamek駅で、そこから徒歩7分ほどで到着します。Grabを使うのであれば、Kuala Lumpur City Galleryのあたりを目的地に設定します。

ムルデカスクエア(地図へ移動)

ムルデカスクエア(Merdeka Square)は、1957年にマレーシアの独立宣言がなされた広大な広場です。高さ約100メートルの巨大な国旗掲揚等がシンボルとなっています。
ムルデカスクエアの周辺には、スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(Sultan Abdul Samad Building)という大変美しく時計塔が印象的な1897年のムガール様式の建築物、赤煉瓦と白漆喰のストライプが特徴的な国立織物博物館(National Textiles Museum)、そして少し歩くとクアラルンプール市内で最古の英国国教会であるセント・マリー聖堂(Cathedral of St. Mary the Virgin)を見ることができます。
他にも「I♡KL」のオブジェで有名なクアラルンプール・シティ・ギャラリーは18時30分まで観覧が可能で(入場は18時ごろまで、観覧料無料)、建物内ではクアラルンプールの歴史や街のジオラマを見たり、トリックアートのような写真を撮ったりすることができます。
実はこの辺りは、ジャッキー・チェンの「Police Story 3」という映画の撮影地にもなった場所ですので、映画好きの方にもおすすめです。

2. 【KL発祥の地へ】マスジッド・ジャメを見ながらカフェ休憩

クアラルンプール街並み

ムルデカスクエア周辺を見終わったら、国立織物博物館前のLeboh Pasar Besar通りを進んでいきましょう。1分ほど歩くと橋に差し掛かり、マスジッド・ジャメを見ながら川の周りで休憩のできるカフェスポットが現れます。

Masjid Jamek Lookout Point(地図へ移動)

クラン川とゴンバック川の合流地点にあるマスジッド・ジャメはクアラルンプールのシンボル的な存在です。クアラルンプールの地名は「2つの泥が合流する場所」というこの場所を指す言葉が由来となっています。写真を撮ったりコーヒーを楽しんだりしながら、ゆったりと流れるマレーシア時間を楽しんでみてください。

3. セントラルマーケットでおみやげをGET

出張とはいえ、家族や友人、会社の同僚におみやげを買いたいですよね。マスジッド・ジャメを左手に見ながら橋を渡り、その後広場が見えたところで右に曲がって少し進むと水色の大きな建物が見えてきます。その建物にはいると、マレーシア雑貨やお菓子のお店がたくさん!おしゃれなストールやアジアン雑貨、大粒のチョコレートが手に入ります。

Central Market Kuala Lumpur(地図へ移動)

22時ごろまでオープンしているので、仕事終わりでも買いに行くことができます。値段は観光客向けで少し割高ですが、3個以上まとめて買えば割引してもらえることも。思い切って交渉してみましょう。
安い現地のお菓子、調味料などがいいという場合には、滞在するホテルの近くにあるスーパーでお土産を買うのもおすすめです。

4. 【夜ご飯は屋台グルメで!】ローカル中華料理が楽しめるジャラン・アロー

クアラルンプール夜のバザー

お土産を買って、お腹が空いてきたら、ジャラン・アローに移動しましょう。電車では、セントラル・マーケットからですと最寄のPasar Seni駅からMRTに乗り、2駅後のBukit Bintang駅で降りて徒歩5分ほど。Grabでも楽に移動できます。

Jalan Alor Night Food Court (地図へ移動)

ジャラン・アローというのは「アロー通り」という意味のマレーシア語です。昼間は人がおらずひっそりとしていますが、日が沈むころになると通りの両側に屋台が出て大変賑わいます。中華系の屋台が多いですが、中にはタイ、インド料理の屋台も。東南アジアの屋台料理を味わいたい!という方にはおすすめです。
食事だけでなく、日本では珍しいフルーツもこのジャラン・アローで買って食べることができます。例えばドリアンやランブータン、マンゴスチンといった日本では食べたことのないようなフルーツが安く手に入ります。量り売りで買っておいて、後ほどホテルでゆっくり食べるのもいいでしょう。
また、ジャラン・アローの隣の通りTengkat Tong Shin通りにはマッサージ店が多く、疲れを癒したいというときにはこちらでマッサージを受けることもできます。
ジャラン・アローに続くチャンカット・ブキッビンタン(Changkat Bukit Bintang)通りはナイトライフにおすすめです。道沿いにはダイニングバーやレストランが並んでおり、観光客や現地に住む駐在員が多く訪れます。

5. 【街のシンボル】締めは、ペトロナス・ツインタワー

クララルンプール 夜景

ジャラン・アロー周辺の散策が終わったら、最後にペトロナス・ツインタワーのあるKLCCエリアに移動しましょう。Grabを使えばジャラン・アローから10分ほど、200円弱で移動できます。電車で移動する場合は、Bukit Bintang駅でMRTに乗り、Pasar Seni駅でLRTに乗り換えて、KLCC駅で下車します。
クアラルンプールといえばペトロナス・ツインタワーともいえる、街のシンボルです。88階建て、452メートルの高さを持ち、ツインタワーとしては世界で最も高いと言われています。モスクをイメージした現代イスラム建築で、主にオフィスビルとして利用されています。
夜のツインタワーは、銀色に輝き非常に幻想的です。下層階にはSeria KLCCというショッピングモールが入っています。周辺にはKLCCパークという木々に囲まれた広い公園があり、ゆっくりと散歩をすることもできます。
またペトロナス・ツインタワー周辺には、夜のツインタワーを眺めながらお酒を楽しめるバーが複数あり、中でもスカイ・バーとルナ・バーが有名です。

スカイ・バー

Traders Hotelの33階、プールサイドに広がるバーで、ツインタワーを目の前に見ながらクアラルンプールの夜景を楽しむことができます。

スカイ・バー(地図へ移動)

ルナ・バー

Pacific Regency Suitsの最上階、KLCCエリアから少し離れますが、クアラルンプールのもう一つのシンボルタワーであるKLタワーとツインタワーとの2つのタワーを一望することができます。

ルナ・バー(地図へ移動)

まとめ

マレーシア、クアラルンプール出張中に回れる、中心地からアクセスのしやすい観光スポットをご紹介しました。クアラルンプールはマレー、中華、インド料理のみならず、世界中の料理が集まる美食都市です。滞在中にはランチ、ディナーとも、いろいろな食事を楽しむことができます。今回ご紹介したような「夕方以降でも楽しめる」スポットがたくさんあるクアラルンプールで、充実した時間をお過ごしください!

(参考:外務省 平成30年 海外在留邦人数調査統計 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000043.html )

寄稿文・写真:永田あやめ様
https://www.facebook.com/ayame1227nagata

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