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気になる!バンコクのスワンナプーム国際空港から市内への交通手段は?

バンコクのスワンナプーム国際空港

旅行にせよ、出張にせよ、バンコク・スワンナプーム国際空港に着いてからバンコク市内まで如何に便利にアクセスできるかは誰もが気になることでしょう。そこで今回はスワンナプーム国際空港からバンコク市内へのアクセスについて、時間帯ごとの注意点を含めてまとめましたので参考にしてください。

1. スワンナプーム国際空港からバンコク市内へのアクセス手段

スワンナプーム国際空港からバンコク市内へは鉄道、エアポートバス、LIMOバス、ロットゥー(乗合バス)、タクシー、AOTリムジンの6通りがあります。バスだけでも3通りに分かれているところがややこしいですが仕組みが大きく異なるのでこのように分けることにしました。詳しくは後ほど改めて説明します。

鉄道

寄稿者提供

スワンナプーム国際空港とバンコク市内はARL(Airport Rail Link)という高速鉄道で結ばれています。空港の地下1階の駅を出発すると終点のパヤタイ駅までラークラバン、ラチャプラロップなどを経由して各駅に停車していきます。空港から終点のパヤタイ駅までの所要時間は26分と、渋滞知らずにして最速のアクセス手段になります。
初乗り運賃は15バーツ(51円)、終点のパヤタイ駅まで乗り通した場合は45バーツ(153円)になっており、速い上に安く利用できるのが利点です。また、途中のマッカサン駅ではMRTへの乗り継ぎが、終点のパヤタイではBTS(バンコクスカイトレイン)への乗り継ぎが可能です。
ただし、運行時間帯は午前5時半から深夜0時ちょうどまでで、15分に1本の運航頻度です。

エアポートバス

バンコク市内は慢性的に渋滞になりやすいのであまり推奨できるアクセス手段ではありません。また、S1系統を除くと他の系統(554、555、558系統)は郊外へ向かうので利用する場面は多くないでしょう。例外的に中心部に乗り入れるS1系統についてはカオサン方面へ向かい、運賃は60バーツ(203円)です。
エアポートバスは系統ごとに運行時間、運賃が異なり、最も安い555系統で33バーツ(112円)、運行時間は午前5時から深夜0時までです。先述したS1系統はというと午後8時に運行を終了するので要注意です。
また、もうひとつ注意すべきはエアポートバスを利用する場合はターミナルから無料シャトルバスで公共交通センター(Public Transport Center)へ移動してから乗る仕組みになっていることです。そのため、エアポートバスを利用する場合は移動に2時間は必要になると見込んでおきましょう。

LIMOバス

渋滞の関係でバスはあまり推奨できませんが、LIMOバスについてはARLの終点であるパヤタイやカオサン通りを経由してビジネス街であるシーロムまで乗り継ぎなしで行けるので何かと便利なシャトルバスです。また、パヤタイとシーロム、サイアム駅でMRT及びBTSに乗り継ぐこともできます。
渋滞に巻き込まれてしまうと所要時間が伸びてしまうのが難点ではありますが高速バスを思わせるような快適な座席と車内wifiサービスで乗車中にメール対応やプレゼンテーションのチェックなどといった作業がしやすいのは嬉しい点です。
運賃は片道180バーツ(610円)とやや割高で、運行時間は午前5時50分から午前1時まで20~30分おきに運行しています。エアポートバスのように公共交通センターまで移動する必要はありません。所要時間は渋滞も加味して1時間は見込んでおきましょう。

ロットゥー

バスはさらにもう1種類あり、それがエアポートバスと同様に公共交通センターから出発するロットゥーと呼ばれる10人乗りの乗り合いバスです。8系統ありますがバンコク中心部の停車場所はオンヌット(552系統、BTSに接続)と戦勝記念塔(551系統)と限られています。
運賃はエアポートバスと同様に系統ごとに異なり、中心部を経由する系統だとオンヌットを経由する552系統で15~29バーツ(51~98円)、551系統で40バーツ(136円)です。乗るまでの手間がかかるだけでなく、車内も狭いので荷物の大きさ次第で追加料金をとられる上に渋滞で所要時間も伸びやすいのが難点です。

タクシー

寄稿者提供

タクシーの利点は究極的には目的地関係なく直行できることです。渋滞がなければバンコク中心部までは35分程度で、運賃は別途払う空港使用料(50バーツ)を含めて300~450バーツ(1016~1355円)です。高速道路を使用する場合は25バーツ~(85円~)の追加料金が発生します。そしてチップ(20バーツ程度)も忘れないようにしましょう。
これまでに解説してきたアクセス手段と異なり、タクシーは24時間対応しているので深夜・明朝の時間帯についてもタクシーを利用すればバンコク市内へアクセスできます。なお、タクシーはメーター制ですのでバンコク市内のトゥクトゥクのように交渉することはありません。

AOTリムジン

どこでも直行できるのはタクシーのみならずAOTリムジンにも当てはまります。AOTリムジンとはスワンナプーム国際空港の公式ハイヤーサービスで、バンコク市内のみならずなんとタイ全土への移動で利用できます。
ウェブサイトを通しての事前申し込みも可能です。そうでなくとも当日にカウンターで申し込むことも可能で、しかもタクシーと同様に24時間対応です。運賃については1050バーツ~(3557円~、車種や行き先によって変動)とお高いですが高速道路料金やチップなども全て含まれており、さすがにリムジンとだけあって車内の快適さもタクシーを上回ります。

2. 時間帯ごとの注意点

スワンナプーム国際空港は24時間稼働している空港で、深夜・早朝に到着することもあります。そこで今度は時間帯ごとの注意点について解説します。

寄稿者提供

日中から深夜0時まで

繰り返し述べますがバンコク市内は慢性的に渋滞が発生しやすいです。そのため、日中から深夜0時までは鉄道の利用を強く推奨します。理由は単純に最速でかつ安いからです。そのため、午前5時半から深夜0時までの鉄道が運行されている時間帯は鉄道でのアクセスが無難です。
あくまで乗り継ぎなしにこだわるのであればLIMOバス、タクシーまたはAOTリムジンも選択肢に入りますが渋滞も加味して1時間は見込んでください。

深夜・早朝

深夜・早朝(0:00~5:30)の時間帯にアクセスする場合の手段は限られます。一部エアポートバスで午前2時まで運行されていますが中心部へは向かわないのでよほどのことがない限り選択肢には入らないでしょう。そのため、この場合はタクシーかAOTリムジンを利用しましょう。
この時間帯は渋滞のリスクは殆どないので市内へは最速35分での到着です。

まとめ

これまでスワンナプーム国際空港からバンコク市内へのアクセス手段と時間帯ごとの注意点について解説してきました。旅行なら安さ重視か速さ重視などといった判断基準がありますが、ビジネス利用では最速アクセスと安さ(鉄道)か、もしくは乗り継ぎなしで60分以内(AOTリムジン、タクシー、LIMOバス)を基準にアクセス手段を選ぶのがポイントです。

文・写真(一部):タイ在住寄稿者

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