• HOME
  • マレーシア
  • 気になる!クアラルンプールのKLIAから市内への交通手段は?

気になる!クアラルンプールのKLIAから市内への交通手段は?

クアラルンプール国際空港

旅行にせよ、出張にせよ、クアラルンプール国際空港(KLIA)に着いてからクアラルンプールまで如何に便利にアクセスできるかは誰もが気になることでしょう。そこで今回はKLIAからクアラルンプール市内へのアクセスについて、時間帯ごとの注意点を含めてまとめましたので参考にしてください。

1. KLIAから市内へのアクセス手段

KLIAからクアラルンプール市内へは鉄道、バス、タクシー、配車サービスの4通りのアクセス手段があります。詳細は次項で解説するのでそちらを参考にしてください。

2. 鉄道

KLIAから最もスピーディーにクアラルンプール市内へアクセスできるのが鉄道です。一概に鉄道とは言っても停車数と運賃の違いでさらに2種類に分けられます。なお、いずれも車内wifiサービスを利用できます。

KLIA Ekspres

寄稿者提供

KLIA Ekspresは第2ターミナル(KLIA 2、エアアジアなど)、第1ターミナル(KLIA 1、マレーシア航空など)を出発すると終点のKL Sentral駅までノンストップ運行です。KLIAからKL Sentral駅までは時速160㎞前後での運行なので28分しかかかりません。終点ではMRT*やKTM*の通勤列車及び長距離列車などに乗り継ぐことができます。
運航頻度は15~20分おきで、運賃は片道55RM(1360円)と高いのが難点で、しかも支払いは現金のみです。

*クアラルンプールの近距離鉄道路線(編集部注)

KLIA Transit

KLIA Transitは終点のKL Sentralまで各駅に停車し、終点のKL Sentralまでの所要時間は40分程度です。停車駅の中にはIT企業が集まり、さらにピンクモスクがあることで有名なサイバージャヤ/プトラジャヤも含まれています。
KLIA(1,2)からKL Sentralまでの運賃はKLIA Expressと同じく55RMと高いですがそれ以外の駅であれば6.50RM(160円)~18.30RM(453円)です。なお、運航頻度は15~30分おきとKLIA Ekspressよりも本数はやや少なめです。

3. バス

空港に鉄道路線が乗り入れるまではバスが主要なアクセス手段でした。鉄道路線が乗り入れている現在でもKLIAとKL Sentral駅を直結するバスは運行されており、第1ターミナルと第2ターミナルにそれぞれ設けられたバスターミナルからノンストップでKL Sentralを目指します。なお、バスではwifiサービスを利用できません。
運賃は15RM(371円)となんとKLIAの3分の1です。所要時間は50分~1時間で、渋滞に巻き込まれてしまうとさらに時間がかかってしまうのが難点です。

4. タクシー・配車サービス

渋滞のリスクを考えると必ずしもスピーディーとは言えませんが、宿泊先や取引先などに直行するなどの場面で威力を発揮するのがタクシーや配車サービスです。渋滞がなければ市内までは1時間程度です。

タクシー

KLIAからタクシーを利用する場合、前払い制を利用することができます。AIRPORT TAXIとあるカウンターでタクシーの前払いチケットを販売しており、それを使ってタクシーに乗ることができます。時間が予定よりもかかったとしても追加請求は発生しません。
運賃はクアラルンプール市内の中心部であれば概ね60~90RM(1485~2230円)と、KLIA Ekspressよりも若干高い程度の費用で直行できますが、マレーシアのタクシーの評判がよくないのが懸念点です。これは前払いを利用しなくてもメーター制ですが過大請求される事案が少なくないからです。

配車サービス

マレーシアではタクシーの他に配車サービスを利用する方法もあります。マレーシアではGrabというサービスを使うのが主流です。所要時間はタクシーと変わらず、運賃も70RM(1731円)程度とここでもあまり変わりません。しかし、タクシーと異なるのは手配する時点で運賃が決まっていること、そしてクレジット決済が可能なことです。そのため、過大請求される心配がない上に財布を取り出す必要もないので安心感は大きいです。
なお、Grabを利用する際には事前にアプリをダウンロードしておきましょう。

5. 時間帯ごとの注意点

KLIAは24時間稼働している空港で、そのため早朝や深夜に市内へ向かう可能性も十分に考えられます。そこで今度は時間帯ごとの注意点について解説します。

深夜・早朝の場合

最も気をつけなければならないのは深夜・早朝の時間帯に到着した場合です。これは何故かというと空港からの鉄道は午前1時に出発する列車を最後に運行が午前5時までないためです。
バスも午前2時台が最終便になるのでこの時間帯はタクシーか配車サービスを利用することを推奨します。KLIAから市内への交通手段はまた、バスの最終便を利用できたとしてもクアラルンプール市内のMRTや市内バスの運行がないのでタクシーか配車サービスを利用した方が無難です。

通勤・帰宅ラッシュ時間帯

もうひとつ注意しなければならないのが通勤(午前6~9時台)・帰宅ラッシュ(午後4~9時台)時間帯です。この時間帯は渋滞になりやすいので空港から直接市内へタクシーやバスなどで向かおうとすると通常以上に時間を要することになります。そのため、KL Sentral駅までは鉄道で確実に早く着いた方が得策です。
それ以外の時間帯はよほどの急ぎでない限り鉄道以外のアクセスでも特に問題はありません。

まとめ

これまでKLIAからクアラルンプール市内までのアクセスと時間帯ごとの注意点について解説しました。旅行なら安い方か、楽な方などといった判断基準になるかと思いますが、ビジネス利用の場合は何よりもスピードを判断基準にしてアクセス手段を選ぶといいです。

文・写真(一部):タイ在住寄稿者

I'm tripサイトを運営しています。
皆様に有益な情報をお届けできるよう日夜奮闘しております。

関連記事