短期出張でも利用可能! クアラルンプールでコンドミニアムを借りる手順とは
マレーシアの首都クアラルンプールには、多くの日系企業のオフィスが展開されています。またMM2Hのように長期滞在ビザも充実していることから、多くの日本人が仕事や余暇で滞在しています。
クアラルンプールでコンドミニアムなどの物件を借りるに当たっては、日本とは異なる独特の流れや習慣をしっかり理解しておかなければなりません。一例を挙げると、「物件の内覧にはお金がかかる」点でしょうか。特に日系の不動産会社にお願いすると、内覧案内料として5,000~20,000円程度の費用がかかるのが慣例です(成約の場合は相殺されます)。
今回はクアラルンプールでのコンドミニアムを借りる手順や抑えておきたいポイントについて紹介していきます。
この記事の目次
1. 何故コンドミニアム?
借り方を説明する前にコンドミニアムが選ばれるときの要因について説明します。ホテルに滞在するときの難点としてすぐには洗濯できない、テイクアウトした食べ物を食べるには食器が不十分などといった点が挙げられます。その反面、コンドミニアムでは室内に洗濯機や電子レンジ、食器やその他家具も備わっている場合が多いので滞在中は住んでいる感覚で快適に過ごすことができます。長期滞在であればなおさらです。
2. コンドミニアムの借り方
それでは本題であるクアラルンプールでコンドミニアムを借りる際の手順について解説します。クアラルンプールでコンドミニアムを借りる際には4つのステップを踏みます。
物件の候補を絞る
まず最初に物件の候補を絞るところから始めましょう。エージェントに依頼して探してもらう方法や、日系不動産屋などのサイトを使う方法があります。サイトについては別項で各個紹介します。
なお、ここで意識しておきたいのは高階層を条件に含めることです。残念ながらクアラルンプールは依然として空き巣や盗難などといった事件が後を絶たず、低階層ほど標的になりやすいためです。
また、網戸がついてない物件が多く、熱帯環境であるがゆえに蚊が多いので網戸付きであることも含めておきましょう。
内覧
物件の候補を絞ったら次は内覧です。内覧する際に意識してほしいのは部屋の家電です。古い家電は特に要注意で、これは何故かというと、マレーシアのような高温多湿な環境ではいつ壊れてもおかしくないばかりでなく、漏電などといったリスクにもさらされます。また、経済面においては電気代が高騰する理由にもなります。
物件の申し込み
内覧した物件に満足したらその場で即予約するのが一般的です。予約する際にパスポート(原本及びコピー)と申込金が必要です。申込金の内訳は家賃1か月分、デポジット(家賃2か月分相当)、光熱費デポジット(家賃半月分相当)、印紙代(スタンプ代)からなっています。
なお、オーナーによってはビザのコピーも要請される場合があります。
引き渡し
物件の申し込みが終わったらオーナーが物件の設備を修理したり、補充したりする「クリーニング」期間があり、その後契約書のサインや未払いの費用があった場合はそれを支払って契約成立です。その後鍵を渡されたら引き渡し完了です。
3. コンドミニアム探しにおすすめなサイト3選
先述したように不動産屋などのサイトを使ってコンドミニアムを探す方法もあります。今回は3つのサイトを紹介しますが、中には契約までほぼ全てオンラインで完結するものもあります。
ショートステイ向き!iBiLiK
iBiLikはショートステイ向きに特化した不動産検索サイトです。クアラルンプールを含め、マレーシアのコンドミニアムは最低1年を契約期間としている物件が多数派です。そのため、こちらのサイトにあたれば出張などに際する短期利用が可能な物件が見つけやすいです。物件によって最低滞在期間は異なりますが、「Daily/Weekly price available」と記載されている物件は数日程度でも可能です。
なお、このサイトを使った場合はほぼ全てオンラインで完結します。
全て日本語で!スターツ・マレーシアクアラルンプール
こちらは日系の不動産屋(仲介)になります。スターツは24か国に展開しており、クアラルンプールでも不動産仲介業を行っています。スターツのホームページでは詳細な条件設定をしながら日本語で物件を検索することができます。
なお、さすがは日系不動産屋とだけあって日本語対応も可能です。しかも日本国内でに相談も可能なので初心者にはおすすめです。
民泊でお馴染みのAirBnB
民泊サイトのAirBnBでもコンドミニアムの部屋を眼にすることがあります。事前に内覧できないなどといった制約はつきますがショートステイであればAirBnBも手段のひとつとして選択肢にいれていいでしょう。
4. エリア選びのポイント
クアラルンプールでコンドミニアムを借りるにあたってよく意識しておきたいのが立地エリアです。モントキアラ地区は特に日本人に人気なエリアではありますが、モントキアラのように郊外に出ると交通の便は決して良くはありません。それに、モントキアラ地区が人気な理由のひとつに日本人学校の立地があります。
今回はあくまでも出張などのビジネス利用を想定しているのでこの場合はKLCC(クアラルンプール中心部)がおすすめです。理由は2点あり、1点目は交通の便がいいこと、2点目はオフィス街でもあるので職場に近いことです。
クアラルンプールはMRTなど公共交通機関の路線網も充実しているのでKLCCでなくとも沿線であれば許容範囲です。
まとめ
これまでクアラルンプールでコンドミニアムを借りる手順と、その他抑えておきたいポイントや有用なサイトについて紹介してきました。申込金などやや煩雑に感じられる点もありましたが保証人や礼金などといったシステムがない点においては日本よりは簡単と言えそうです。また、日系の業者もいるのでなおのこと心強いこと間違いなしです。
文・写真(一部):タイ在住寄稿者